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執筆者の写真YURI OOIWA

被災馬 木曽馬「松風」号のいま


東日本大震災から2023(今年)で12年。昨年、馬専門誌の記事掲載をするため南相馬市での暮らしを取材。松風号の生立ちや相馬の野馬追での活躍とともに、被災した東北の方々にとっては消すことができない記憶との葛藤も残されている、という事実を知りました。


今、松風号は故郷の長野県木曽町開田高原「木曽馬の里」で木曽馬の仲間たちと暮らす日々。松風号自信もその記憶は、どこかに持っているのでしょう。

しかし、そんな気配もさせず、今日も元気に木曽で暮らしています。


木曽馬撮影をしていく中で、各個体で性格の違いを感じることが多々あります。松風号は、意外に気遣いの馬という印象です。時折、撮影に気をとられて私が転倒することがありますが、そんな時、不安げな表情で私を見つめていることがあります。こうした行動は、南相馬で暮らしていた頃に大事に育てられていた影響なのかもしれない、と思うのです。


添付写真は、2023年2月撮影の私と松風号。時折、悩み事があったりすると言葉が通じないので、写真のように相談することがあります(笑)。松風号は、平成10年(1998)生まれの25歳。人間で言えば、そろそろ高齢馬となってきました。ぜひ、長野の「木曽馬の里」に来たら松風号、探してみてくださいね。とても優しい木曽馬ですよ。


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